データベースのためのphpコードを作るにあたり、たいへん参考になるのは、PostgreSQL PHP Generator というWindows上で動くフリーソフトです。
これはSQLMaestroという会社(データベース関係のソフトを開発・販売している会社)の商品群の一つです。
データベースのテーブル定義を元に、テーブルを管理するためのphpコードをはきだしてくれます。PC上で稼働するので、サーバーのデータベースとODBC上でつないでやれば、問題なくPC上にphpコードを作ってくれます。一つのテーブルに対して一つのphpプログラムなので、管理もとても簡単です。(同じPostgreSQL PHP Generatorの有料版がありますが、これはちょっと難解なので、あまり初心者にはおすすめではありません)
ウェブサーバーにphpコードを送ってやればすぐに稼働できます。何十個も管理するためのテーブルがある場合などには、たいへんスピーディーに開発できます。ただし本格的にこのコードを使う場合には、注意するべき点もありますので、以下にその幾つかを紹介しておきます。
日本語対応は基本的になされていません。ですから、テーブル名やフィールド名に日本語を含めるのは避けたほうがよいです。
データベースの定義でもう一つ避けたいのは、ハイフン「-」を用いることです。原因はよくわかりませんが、トラブルことがあります。テーブル名やフィールド名の区切り記号としては、アンダーバー「_」が安全です。
ウィザードをそのまま動かすと、データの追加、変更、参照、削除の4つの基本的な機能を持つテーブルメンテナンスプログラムが出来上がります。ウィザードの中でいろいろ設定することにより、参照のみとか、参照と変更のみとか、いろいろ制限を加えたプログラムを作ることができます。
出来上がったプログラムは英語のみなので、タイトル表示などは日本語に置き換える必要があります。
$_SESSIONで定義されている変数受け渡しのための変数名は、はきだされたプログラムのものをそのまま使うと、複数のプログラムで運用した場合、問題が生じます。必ずシステムでユニークな変数にしなければなりません。
はきだされたコードは入力部分がテキストの形式になっています。例えば、option select のような選択入力にしたい場合は、それなりのコードを自作する必要があります。・・・まあひとつ出来ればあとは同じようにするだけです。
そのほか、いくつか問題点があったり、こうしたほうがよいという点もありますが、何にしても、開発効率という面では、おすすめのソフトです。