PostgreSQLデータベースの「登録、参照、変更、削除」などのアプリケーションを、ブラウザー上で実現するため、当初はCGIを用いて行っていました。CGI開発で一番おなじみなのはperlでしょう。私も最初に取組んだのはperlによる開発でした。チケットの予約システムをこのperlを用いて開発したのを覚えています。
それほど難しいシステムではなかったのですが、いかんせん、VBなどに比べると開発の手間がかかります。まず、データベースの保守プログラムが必要です。あまり確定されたプログラムもなかったので、ほぼ自作のものを特定のテーブルに関して作りあげ、それをベースに他のテーブルのアプリケーションを作っていくというお決まりの開発パターンです。
VBの場合だとツールボックスから選択してレイアウトするだけでよかったのですが、perl開発だとボタンや、ラジオボタン、リストやコンボボックスによる選択など、すべて開発言語で作っていく必要があります。そしてHTML言語、JavaScript言語なども、織り交ぜながら、作っていきます。まるで、3つの言語を魔法のように操っていかなければなりません。頭の中がごちゃごちゃになりそうなときもあります。(これはphp開発も同様ですが・・・)
それでも、出来上がってみると、インターネット上でデータベースアプリケーションが動いたので、感動ものでした。それに、VBのように何か開発ツールが必要なわけでもなく、出来上がったものは簡単なテキストで表現できるというのは、ある意味すごいことだと思いました。それと、これは10年以上も前のことなので、当時はインターネット上での予約というのはあまり見られなかったので、達成感もありました。
そのほかにも、今でも稼動しているperlによる本格的なシステムはあります。とはいえ、時代と共に、世の中php開発の時代に移っていきました。
php開発に移行した大きな理由は、perlのシステムの場合、短時間で多くのプログラムが立ち上がると、サーバー自体がダウンする恐れがあるということです。この点phpの場合は、プロセス数などが、サーバーで管理されているため、不測の事態が防げるということがありました。
次回はphpによるデータベースアプリケーションの開発についてお話します。